ほう、よう来てくれたなぁ。今日はちーと、背筋が伸びるような、それでいて「あぁ、そうゆうことじゃったんか」と膝を打つような、いなげな(妙な)面白さのある本を紹介するけぇ、ゆっくり聞いてや。
紹介するのは、『世界史の中の明治維新 なぜ日本は「帝国」を目指したのか』。
わしらシニア世代は、明治維新いうたら「坂本龍馬が駆け抜けて、侍の時代が終わった」みたいな、格好ええヒーロー物語を思い浮かべがちじゃろう? でもこの本は、もっとデカい「世界」いう視点から、あの時代を解き明かしとるんよ。
それじゃあ、今日も「アンド・今」流に、サクサクっと紐解いていこうかの。
明治維新は「日本の内輪もめ」じゃなかった!世界という大波に呑まれんための必死の防衛策。
まず、結論からズバッと言うでの。 明治維新いうのは、単なる武士同士のケンカや権力争いじゃなかった。当時の世界を覆っとった**「帝国主義」いう巨大な波に、日本が飲み込まれんために取った、究極のサバイバル戦略**じゃったんよ。
19世紀の世界は、弱肉強食そのもの。イギリスやフランスみたいな強国が、アジアをどんどん植民地にしとった。そんな中で「日本が日本であり続ける」ためには、自分らも欧米と同じような「帝国」の形を整えるしかなかった。
つまり、日本が「帝国」を目指したのは、侵略したかったからいうより、**「侵略されんための盾」**を作ろうとした結果なんじゃな。これがわかると、教科書で習った歴史の景色がガラッと変わって見えるけぇ、面白いんよ。
19世紀の「ルール」が変わった瞬間。なぜ「天皇」が必要じゃったんか?
この本が教えてくれるんは、当時の世界の「ルール」の恐ろしさじゃ。 アヘン戦争で清(中国)がボコボコにされるのを見て、当時の日本人はぶち(すごく)肝を冷やした。
「文明国」のフリをせにゃあいけん
当時の国際社会で一人前として認められるには、「中央集権的な政府」と「一貫した法体系」、そして「国民を束ねる象徴」が必要じゃった。バラバラの藩が勝手にやっとるようじゃあ、すぐに隙を突かれて植民地にされる。
統合のシンボルとしての「天皇」
そこで担ぎ出されたのが、天皇陛下じゃった。 「日本は一つの国。その中心には伝統ある天皇がおられる」 そう世界に見せつけることで、日本は「文明国の仲間入り」を宣言したんじゃ。軍事力を整え、憲法を作り、鉄道を敷く。これ全部、世界に「わしらをなめるなよ」と示すためのデモンストレーションじゃったんじゃな。
【世代間ダイアローグ】GG夢太とたまちゃんの「歴史の宿題」
さて、ここで孫娘のたまちゃんが登場じゃ。高校生の彼女の目には、この「帝国」への道はどう映っとるんかのう。

「おじいちゃん、読み終わった? でもさ、『帝国』って聞くと、どうしても怖いイメージがあるよ。なんで日本はあんなに急いで形を変えなきゃいけなかったの?」

「たまちゃん、ええ質問じゃ。今の平和な日本から見たら、そう思うのも無理はない。でもな、当時は周りがみんな狼(帝国主義)じゃったんよ。羊のままじゃったら、あっという間に食われとったんじゃ。」

「そっか、生き残るための必死のイメチェンだったんだ。でも、そのせいで後で大変なことにもなっちゃったじゃない?」

「ほうなんよ。薬も過ぎれば毒になる。生き残るための『帝国化』が、いつの間にか目的が変わってしもうた。そこが歴史の悲しいところであり、わしらが学ばにゃいけん教訓なんよ。でも、最初の一歩は『日本を守りたい』という、じいさんたちの切実な願いじゃったことも、忘れたらいけんのんじゃ。」

たまちゃん:「なるほどね。単に『悪いこと』って片付けるんじゃなくて、当時の人たちが何に怯えて、何を守ろうとしたのかを考えるのが大事なんだね。」
この視点を持つと、今の国際ニュースが「立体」で見えてくる。
この本を読んで1ヶ月も経てば、テレビのニュースの見え方が変わってくるはずじゃ。 今、世界ではまた「力による現状変更」やら「勢力圏の争い」が起きとる。これ、明治維新の時に日本が直面した状況と、よう似とるんよ。
- 経済安保や軍事費の議論: 「他国に依存しすぎると危ない」という感覚は、明治の志士たちが抱いた危機感そのもの。
- 「文明」の定義の変化: 昔は軍事力じゃったが、今はAIや環境技術が「文明国」の証になっとる。
来月あたり、どっかの国が「わが国の伝統を守るために強硬な姿勢を取る」なんて言い出した時、「あぁ、これは明治の日本と同じで、外圧に対する防衛反応かもしれんな」と、一歩引いた冷静な視点で分析できるようになっとる自分に気づくはずじゃ。
【筆者の結び】わしらシニアにできる「心の整え」
最後まで読んでくれて、ありがとうな。 歴史を学ぶいうのは、単に年号を覚えることじゃない。**「あの時、彼らはどうしてあんな選択をしたんか?」**に想いを馳せることじゃと、わしは思うんよ。
明治の先達たちが、世界という荒波の中で必死に舵を切ってくれたおかげで、今のわしらの暮らしがある。それは事実じゃ。じゃが、その過程でこぼれ落ちたものや、行き過ぎたものもあった。
わしらシニアは、その両面を飲み込んだ上で、次世代に語る責任があるんじゃなかろうか。 「強い国」になることも大事じゃが、その目的はあくまで「みんなが平穏に暮らすため」でなきゃあいけん。
内在神を信じ、日々の安寧を願うわしらにとって、歴史を知ることは「今」を感謝し、明日をどう生きるかの指針になる。 この本、ちーと硬そうに見えるかもしれんが、読み始めると止まらんけぇ。ぜひ、秋の夜長にでも、お茶を啜りながらページをめくってみてつかぁさい。
あんたの心が、歴史という大きな流れの中で、ゆったりと整うことを願っとるよ。
監修&執筆:🥸GG夢太(78歳・備後弁)トレンドウオッチャー / ブロガー
今日も孫のたまちゃんと、世界の不思議を解き明かしとります。
